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観光産業
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つぶやき大王日記
世界最大の産業は金融でも石油でも自動車でもなく観光であることを知る人は少ない。
ちょうど今日のフランスの国営放送F2でEU各国の第一四半期(1月-3月)と第二四半期(4月-6月)の比較を伝えていたがやはり想定内とはいえ驚くべき数字であった。
EU全体で-11.9%、ドイツ-10%、フランス-13.8%、スペイン-18.5%となっていて、この差はその国のGDPのうち観光産業がどの程度占めているかによる差であると考えられる。
現在パリのエッフェル塔もこのありさまなのである。
これを証明するのがこの数字、OECD各国のGDPに占める観光産業の割合だ。
スペインやフランスの割合の高さは理解できる。しかし新型コロナ以前は二千万人以上のインバウンドが来日していた日本がわずか1.9%というのはさすがに分母であるGDPのいかに大きいかを示すものであるが、それにしてもその観光客が今ほぼゼロとなっている状態が今後も長く続くとなると日本も大きな痛手をこうむることになるだろう。
なんといっても今年は東京オリンピックが予定されていただけにその損失は決して小さくはないはずだ。
航空、ホテル、タクシー、バス、レストランと考えれば考えるほどこの産業はすそ野が広く、又世界中どの国にも可能性のある産業であることから経済の回復にかかる時間が思いやられる。